アメリカインターン生活

こんにちは。

12月から始まったボストンでのインターン生活も佳境に差しかかっており、一度も日記を書かないままインターンが終わりそうだったのでここらで更新をしておきます。

まず、私はこちらの企業研究所にお世話になっています。研究環境ですが、非常に良いです。大学よりも良いくらい。インターンに対しても個別にブースが割り当てられ、研究員はみんなそれぞれ個室(大学の教授室よりは狭いが)が割り当てられています。コーヒー、エスプレッソ、ココア、紅茶等は飲み放題、ソフトドリンクもコーラ、オレンジジュース、レモネード、ジンジャエール、炭酸水などが飲み放題、その他ベーグルやヨーグルト、バナナなどの軽食が用意されています。夢のような環境ですね。

しかもインターンがやることと言えば自身の研究のみで雑用等もほぼなく、研究員の方も非常に有能でよく相談に乗って下さります。研究のための楽園とはここのことかと思ったり。インターンの給与待遇も、日本とは全く違いますね。そりゃインターンの研究成果がバンバン論文になるわけだ。


アメリカ生活ですが、一番のネックかと思われた飯に案外適応してしまい、特につらいと思うことが「湯船に浸かれない」「整体がない」くらいしか思いつきません。湯船に浸かれないのは日本以外ならどこでも同じかもしれませんが。銭湯の文化は偉大ですね。アメリカ飯は、色々な選択肢があって量もありうまいです。店で食べると高いですけど。

住居探しについては、最初は
craigslist > sites
を探していましたが、何件か玉砕した後、結局12月末に国に帰ることになったインターンの学生さんに紹介して頂き、MITのポスドクの方とルームシェアをしています(ボストンの家は家賃が高いので、学生はシェアがデフォ)。今一緒に住んでいるのはベトナム人の方で、その前はオーストラリア人の学生さんでした。ボストンは人の入れ替わりもそれなりにあるので、1年未満の短期で住む物件、というのが多少なりともあるようです。シェアで$700/monthですが、一人で借りると短期滞在のMonthlyの場合、Studioでも$2000/monthとか(しかも不動産屋の手数料半月分はちゃっかり取られる)なので、不動産屋通じて探すのは馬鹿らしいですね。多少時間がある場合は、最初の1〜2週間をホテルやサブレットで過ごして、その間に家を探すのがよいと思います(クレイグスリストは家賃詐欺もあるらしいので、できるだけ自分の目で確かめた方が良い。あと、同居人との相性もある)。


ボストンにはMITがあり、CSAIL(Computer Scienceのラボ)などのメーリングリストに入っているとセミナーなどの情報を得て、興味があったら聞きにいくことができます。こちらにきてから、Ph.D.のDefenseを1回、セミナーを2回聞きに行きましたが、どれもとても面白かったです。余談ですが、いずれも非常にわかりやすく、丁寧なプレゼンテーションだったと思うのですが、日本の東大や京大などの研究がこれらに見劣りするとはあまり思いませんでした。ただ、彼らのプレゼンテーションスキルは、日本の大学で行われているそれよりもかなり洗練されていると感じました。


何より、世界中の研究機関がここに集まっており、色々なゲストが訪ねてくることもあって、ここが世界の学術の中心の一つなんだと強く感じました。世界の果てまで出向いて話を聞きにいかなくても、勝手に人が集まってきて色々な話が聞けるんですよね。そういう意味では、もちろん日本も頑張っているとは思いますが。研究者の方(あるいはそれを目指す方)は、一度は一度はこの街に滞在してみると良いのでは、と思います。


近況はこんなところでしょうか。
あと一ヶ月、頑張ろうと思います。