SONY Readerを買いました

電子書籍リーダをどれを買うか迷っていたのですが、結局iPad2発売という世の中の流れに逆らってSONY Reader(6インチ)を買いました。ので、その雑感、まとめなど。

全体的な評価

全体的にはあまり満足とは言い難い。まずハード面では非常によくできている。軽いし、画面も見やすいし疲れない。ただ、ソフト面で致命的にストレスがたまる。こういうところもSONYらしいといえばそうだが、本当にアップデートなどでどうにかして欲しいところ。SONYの人、見てたら改善して下さい(笑)

良いところ

軽い

とにかく軽い。持ち運びにも全然重さは気にならない。大きさも小さく、大概のカバンには入るであろう感じ。どこにでも持って行こうと思えるサイズは、正直貴重。

見やすい

Kindleなんかと同じでバックライトがないので非常に見やすく疲れない。iPhoneでいい加減目が疲れていたので、これは重要なポイント。普段の研究もバックライトとにらめっこするお仕事だしね。

自由度が高い

大概のフォーマットがサポートされていて、突っ込めるファイルの自由度が高い。著作権保護されているPDFでなければ、大概のものは読める。

悪いところ

Storeは使い物にならなそう

これは予想通りだが、公式のStoreは使い物にならなそう。コンテンツは自分で作るしかない。

表示のUIがいけてない

画面が小さいので、2カラムの論文なんかを読むときは1カラムずつ拡大して読むことになるが、拡大時に移動の矢印や拡大率などが消せなくて邪魔。さらに、拡大時には後述の辞書用テキスト選択ができない。拡大時にヌルヌル動かせないのは予想通り。

テキスト選択の精度が悪すぎる

ダブルタップでテキストを選択し、辞書を利用できるのだがその精度が悪すぎる。PDFでスペースで区切られた英単語くらいは1個ずつ選択できて欲しい。現状はどうなるかというと、In this scheme, みたいなところがあるとInからカンマまで全部選択される。しかもその場で選択範囲の編集ができない。そこで、辞書を呼び出して、自分で単語を入力して調べる必要がある。これが非常にストレスフル。UIの設計の問題だけなので、なんとかして欲しい。

総括

ハード的には最初からこれだけのものを作るのはさすがSONYという感じだけど、UIが本気でオワットル。ソフトウェアUIに関してはいくらでもアップデートがきくはずだと思うので、本当に直して下さい。

その他

リーダ用に適切に作ったコンテンツに関してはちゃんと表示できそうだし、辞書も使えそう。テキストコンテンツを拾ってきてそれをリーダ用に作れば、無限の可能性がある。結局自炊してOCRかけるのが一番かなあ、というところ。あとは著作権切れか。

画面はそこまで大きくないので、専門書等の自炊をちゃんと読めるかはあやしいところ。図とかをちゃんと表示して欲しいので、あんまり文だけ抜き取りとかはしたくないしね。

あと、2カラムの論文を読むのに際して、国際会議や全国大会の予稿は著作権保護処理されてないので、適当に余白を切って使い放題。国内論文誌(IPSJやJSAIなど)は公開されてるPDFが保護されているので、切ってPDFサイズを最適化するとかそういうことができない。これは多少困っている。


とりあえず、新しいおもちゃができたので色々遊んでみようと思います。SONYさん、ほんと前述の辞書の範囲選択だけ、なんとかして下さい。