ボストンの飯事情

研究留学 Advent Calendar 20172日目の記事です。
実際に海外インターンでボストンに行ったのは2012年12月なのでもう5年(!)も前のことなのですが、今回は少し目線を変えて、研究留学中の飯事情についてお話ししたいと思います。5年前のことですので多少事情が変わっているところがあると思いますので、そのわたり割り引いて読んで頂ければと思います。ちなみに、詳しくは
J1 VISA 取得への道 - あしたからがんばる ―椀屋本舗
アメリカインターン生活 - あしたからがんばる ―椀屋本舗

あたりをご参照頂ければと思いますが、テンプレートに従って書いておくと、

といったところです。実はこれまでにも海外インターンは何度かアプライしておりようやく行けた感じですが、運が結構あると思います。私の研究分野は2011年にSiriが出てから、急速にバズって研究人口と比較してインターンポジションなどが増えました。通常アメリカのPhD学生と比較すると日本の学生はビザや航空券の費用等から敬遠されるのですが、他に競合する人がいなくて行けた感じです。


さて、タイトルにある本題ですが、海外生活では飯が合う、合わないは結構大きな問題となります。アメリカの中でもボストンは大学が多いだけあって飯事情は良い方ですが、それでも飯が合わなくてつらいと言っている人はいたりしました。

まず、一番大きいのは値段です。海外出張でアメリカで外食となると1食20$くらい覚悟するのですが、ボストンは学生が多いだけあって1食10$くらいで収まることが多かったです。それでも日本と比較すると倍ですが、インターンで貰える費用も日本よりだいぶ多い(現職の初任給よりもアメリカで貰っていた給料の方が多かった)ので、10$だとかなり安いやんけ!という感じです。


その10$で何が食えるかという話ですが、まず一番多いのは定番のサンドイッチです。こういう飯やタコスであれば、10$もあれば御釣りがくるくらいで無限に腹いっぱい食べることができます。正直日本でこのクオリティを食べようと思えば同じくらいかもう少し高くなるのでは?と思うので、これはこれでよいです。




とはいえ、毎日サンドイッチじゃ飽きるんじゃ!というのももっともな話です。向こうで知りあった人でも、とにかくサンドイッチ以外のものを食べたい、と言っている人がたくさんいました。そんな時に頼りになるのが中華・イタリアンです。会社の周囲に中国人、イタリア人(?)がやっている中華、イタリアンが存在し、そこで無限にうまい飯を食うことができました。このあたりも予算は10$です。また、近所に学生街があり、そのあたりまで足をのばすとタイ、インド、ケバブなどのうまい店があります。ちなみに、ピザはアメリカ料理では?という話がありますが、アメリカンなピザ屋というのは店構えでわかるという感じです。


大体ちゃんとその国の人がやっている店というのは大体うまいのですが、日本食はその他のアジア人がやっているというケースが多く、そうした店の味は正直うーん…という感じです。ちなみにこの画像は北京東京というお店で出てきたSushi Pizzaというメニューなのですが、生地はチヂミ、載っているのはきゅうりとマグロ、かかっているのはサウザンアイランドドレッシングで、どの辺が日本食やねんという感じになりました。だいたいこういう店では、Teriyakiがマクドナルドのテリヤキソースみたいな味で食べられて安パイという感じがしました。

ちなみにダウンタウンまで行けば日本人が作るこうした寿司を食べることができますが、あんまり行くことはなかったです。

とにかく出汁を使った料理というのが向こうではなかなか食べられないので、そういうのが好きな人には少しつらいのかもしれません。昆布やかつお節などは近所に日本食スーパーがあるので買うことができますが、正直高いです。私が日本食スーパーで一番買っていたものは柿の種でした。

また、とにかく焼けばうまいものはうまいですが、凝った調理法の食べ物を外で食べることは期待しない方がいいのかもしれません。自炊をしようにも、大体の場合高すぎてルームシェアに住むことになりめいめいが料理をするという感じなので、調理場を長時間占有するのは難しく凝ったことはしづらいかな?と思います。

これらの多くはお昼で、インターンに行ったチームがお昼はみんなで外食をするという習慣があったので、それに連れられて行ったお店がほとんどでした。夜は飲む時以外は自炊をすることが多く、毎日のようにパスタを茹でていました。ちなみにルームシェアをしていたベトナム人は毎日辛ラーメンで鳥を茹でて食っていたのですが、昼を外でたくさん食べるので夜そんないらんよねー、という話をしていました。


ボストンはシーフードが有名ですが、クラムチャウダー、牡蠣、カラマリなどは確かに美味しかったです。ただ、こういう名物系は普段食べるという感じではなく(カラマリは飲みにいったら頼みますが)、値段も結構しました。あと、ボストンがあるマサチューセッツはアルコールに結構厳しいらしく、スーパーでもアルコールが売っていない店が結構あり、店で飲むときも確実にIDを求められるのでパスポートを持ち歩いていました。


最後に、アメリカは近年ラーメンブームらしく、結構いろんなところにおいしいラーメン屋があるのですが、ボストンには当時から夢を語れが進出していました。夢を語れというのは二郎インスパイアで京都・一乗寺に本店があるラーメン店です。ボストン店は、本店を開いた店主が直接開きに行った店で、「にんにく入れますか!」というコールと一緒に、普通に美味しい二郎が食べられます。地下鉄のRed LineのHarvard Squareから歩いてすぐの場所にありますので、並んでいますが、是非ボストンに行かれた際は夢を語れに寄ってラーメンを食べて頂きたいと思います。


アメリカは飯がうまくないという話をあちこちで聞きますが、そんなことを感じることもなく帰国時に3kgくらい太って帰ってきました。街にいろんなところから人が集まってくるから、ということもあるのかもしれませんが、様々な国の本場の味を感じることができたように思います。また、うまい飯屋を探す時は、その国の人間がやっていそうな飯屋を探せ、というのが鉄則ではないかと思いました。

皆さんも是非、その土地で食えるうまい料理を見つけて楽しい留学ライフを送りましょう!