2019年投稿シーズンの反省
EMNLPの採否通知も終わり、今年開催の主要な会議の通知が大体終わったので(まだASRU, INLGが残っているが)、パフォーマンスがどうであったか、来年に向けての反省を書いていきたい。特に今年は戦績がひどかったので、何が原因かということも含めて考えたい。
- AAAI: 2件投稿, 0件採録 -> 2件ともAAAI-DeepDial workshopへ再投稿
- ICASSP: 1件投稿, 0件採録 -> INTERSPEECHへ再投稿
- IWSDS: 1件投稿, 1件採録(主著)
- NAACL: 不戦敗
- IJCAI: 不戦敗
- AAAI-DeepDial workshop: 2件投稿, 2件採録
- ACL: 3件投稿, 0件採録 -> 1件はACL-ConvAI workshopへ, 1件はSIGDIALへ再投稿, 1件は未成仏
- ACII: 2件投稿, 0件採録 -> 1件はICMI-workshopへ, 1件はASRUへ
- INTERSPEECH: 2件投稿, 1件採録 -> 1件はASRUへ
- ACL-ConvAI workshop: 1件投稿, 1件採録, Best paper award
- SIGDIAL: 2件投稿, 0件採録 -> 1件はINLGへ再投稿, 1件は未成仏
- EMNLP-IJCNLP: 不戦敗
- ASRU: 2件投稿, 結果待ち
- INLG: 1件投稿, 結果待ち
- ICMI-workshop: 1件投稿, 結果待ち
こうして見ると、採択率の低い難関会議(AAAI, NAACL, IJCAI, ACL, SIGDIAL, EMNLP-IJCNLP)に限って言えば7戦0勝とほんとに戦績がひどい*1。40-50%の会議やワークショップはそこそこ通っているが、それでもチャンスレートくらいでなかなか勝ちパターンに乗ることができない。
原因はいくつか考えられるが、直前に投稿を決めて十分な準備ができていないこと、締切の近い手近なところに毎回投稿してしまっていて、十分に時間をかけて研究を練ることができていないというのが一番の問題な気がする。勿論私自信の添削能力の限界もあるが。
あと、共著者が「まあこれは通るでしょう」と言ったものも結構落ちたりしているので、あまり無難なテーマ選択ができていないということもある気がしている。会議のフォーカスを絞り、そこに向けて計画的にリソースを投入するということが出来ていない。
リソースという意味では、査読や会議運営に結構時間を取られており、そちらでどの程度リソースを使っているのかも考える必要があると思う。2019年開催の会議で査読、PC等を引き受けたものは以下の通り。
- AAAI
- AAAI-workshop DSTC7 (PC)
- IWSDS
- HRI
- ICASSP
- IJCAI
- ACL
- ACL best paper award
- INTERSPEECH
- SIGDIAL
- CoRL
- ICMI-CATSLU
- ASRU
投稿会議の幅が広いのもそうだが、様々な分野に顔を出し過ぎていて明らかにコスパがよくない。特に出していないのに査読をやっている会議やワークショップは、引き受けている場合ではない気がする。
また、投稿数を見ると20件だが、再投稿が多く件数の総数としては11件しかない。関わっている学生の人数を考えると、出すべき会議にはもう少し出す人が増やせるようなループをチームとしてうまく考えていかないといけない。
このあたりを踏まえて、来年は活動領域を少し絞ろうと思う。具体的には、
- NAACL/ACL
- SIGDIAL
- SLT (ASRUと隔年開催)
あたりへもうフォーカスして、少し質・量を上げた投稿ができるように頑張りたい。まあAAAIはもうじき締切が来てしまうのだが、今から立て直そうにも、今実験結果のないネタは間に合わないと思うので。あと、投稿しない会議はもう査読を断ろうと思う。
*1:SIGDIALは例年40%前後の採択率だが、今年は10%以上採択率が下がってかなり厳しかったので入れた。