オーケストラ

25,26の土日を利用して、学部時代所属してたオーケストラの定期演奏会にいってきた。
今年のプログラムは

なんという王道プログラムw
クラシックを聴き始めの人にもわかりやすい曲目(かつ人気のある曲)ばかりで、入門にはピッタリ。
実際今回は結構なお客さんが入ったみたいだった。
ピアニスト効果のあった英雄と同じくらい入ったんでないかな。横須賀でここまで人を入れるってたいしたことだ。
ちなみに過去一番の人入りだったのはのだめのドラマをやっていた2006年で、そのときはたまたまのだめの主題曲だったベートーヴェンの7番だったw
ああいうドラマでクラシックの人口が増えてくれるのは嬉しいことだけど、そこからもっと人が定着するようになるといいですね。
やっぱりプロオケは一番安い席でも4000円くらいはするものなので、ちょっと聞いてみようという人にはハードルが高くて、アマチュアオケや大学オケというのはそういう人の受け皿にもなれるよう。

そういえば今年は入場を無料にしたようで、それも効果があったようなのだけど、無料にした分少しマナーの悪いお客さんも増えてしまってちょっと残念。ただ、そういった人たちは演奏中には出入りしてはいけないとか、オケが構えに入ったらガヤガヤしないとか、そういうマナーを知らないだけの場合が多いので、マナーに関するチラシを折り込むとか、そういうことで随分良くなるものだと思う。

何より人数の少ない弱小アマオケというのは、ドアマンや案内員を配置しようにも人数が全然足りないので(僕もOBなのでドアマンと花束受付をやっていたw)、そういったところで工夫するしかないのかな。


演奏自体は、とても良かった。
毎年現役がやばいやばいと言ってるからいつも期待値を下げられて行くんだけど、わざとそうしてるんじゃないかと思うくらい。

フィンランディアはやっぱり、金管後列をほぼ団員でやれるというのはとても大きかったと思う。僕が所属してたときはトロンボーンは0とか1とか(しかも初心者)とかだったし… 低弦のパートソロは綺麗に決まっていた。あと、木管のアンサンブルが美しい中間部であそこまでゆっくりやれるというのは、さすが河地先生。フィンランディアは僕も指揮者として振ったことがあるのだけど、あの中間部は気持よく演奏しているとどんどんテンポが速くあっさりとしてしまうので、あそこまでオケをコントロールして情感豊かに演奏を纏め上げられるのは、さすがプロの指揮者だと思う。ただ、あのテンポで木管ファーストはだいぶ息が辛そうだったw

未完成は、木管のファーストが4年生。
僕らが執行学年のときに1年生で入ってきた後輩たちが最高学年で吹いてると思うと、なかなか感慨深い。カレリアとかと比べてみると、物凄くうまくなったとおもう。2楽章の木管ソロがとても良かった。あと、低弦が目立つ曲だけれども、若干音程が合わなかったところがあったものの、初心者が3人入っていてあそこまで纏まっているというのはなかなかすごいものだと思う。

ベートーヴェンの5番。
全体を見ればまとまっていたと思うけど、弦の掛け合いやアンサンブルが重要な曲で、そこが乱れてしまったのは少し勿体無かったと思う。弦の後ろにエキストラをたくさん入れなければいけないオケとしては仕方のないことなんだけれども。ただ、確固とした演奏のポリシーは伝わってきたし、それは次の世代にちゃんと受け継がれていると思う。5番はよくやられるだけになんとなくの演奏も多いように思うけど、今回はみんなが自分の音の意味についてちゃんと考えられていたのではないかな。

アンコールは織田くんのピッコロが大変良かったですw

身内贔屓かもしれないけど、去年も今年も低弦がとても良かった。特に今年は初心者がたくさん入ったのに、パートとして纏まっていたし、新入生もみんなちゃんと弾けていた。素晴らしいね。毎年来る前は「来年は来ないかもなー」と思うんだけど、演奏会終わった後で「また来年も来よう」と思えるというのは、何よりオケの演奏が魅力的だということではないかな。

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追記

今年のIME飲み会が12月26日で丸々これと被ってしまったので行けませんでした。来年こそは…!