ハチミツとライオン

朝方、IJCNLPの author registration をする。 Camera Ready は2本とも共著者からのフィードバックも終わったようなので昨日のうちに出してしまっていた。支払いにクレジットカードしかないのだが、邦貨のクレジットカード立替は払った日から2週間以内に領収書を事務に出さないといけないので、secretariatにメールを書く。


当日は、修士時代の同期のやしゅ、まつきょん、なえじむと京都大丸でやっている羽海野チカ原画展 ハチミツとライオンを見に行く。綺麗なハチクロの原画が多数掲載されていて、とても楽しかった。この作家さんのカラーは色彩感が独特な感じがして、とても素敵である。イラストブック買おうかな。


その後焼き肉が食べたいということでアジェに行く。本店ではない方だが、それでも行列するイメージがあったので開店に合わせていく。すると若干の空きがあって待ち時間なく入れた(たぶん7時とかに行くと並ばないと入れない)。ここの肉はとても安くておいしい。

カラオケで散々歌いたい曲を歌って解散し、やしゅが泊まりに来る。部屋散らかっててすみませんね。

話し言葉の構造

この日は朝から東京で打ち合わせがあり、出張する。打ち合わせ前に打ち合わせメンバーであったid:mamoruk先生とハンバーガーを食べる。前にも一度来たことがあるのだが、おいしかった。

チェルシー マーケット (CHELSEA MARKET) - 秋葉原/ダイニングバー [食べログ]


ミーティングで、日本語話し言葉の構造解析について話題になる。対話システムをやっているともちろん話し言葉の解析はひとつの問題になるわけだけど、個人的に話し言葉の解析の難しさは、それが表出する際に書き言葉のような内省、推敲が十分に行われていないことにあると思う。従って省略、換言、倒置等が頻繁に起こるわけだが、話し言葉で何を省略しても良いのか、何が省略されないかについてはもはや言語情報のみを追って推定することは不可能ではないかと思う(逆に十分に推敲された文章に関しては、このあたりは厳密に曖昧性が少なくなるよう考慮されていると思う)。つまり異なるモーダルを利用して対話中にどのように話者同士の了解事項が形成されていくかを、今一度真面目に観察しないといけない。対話時の発話の生成モデルってどうなっているんだろうなぁ。

研究の話をする流れで自分の研究に関する話もするが、やっぱり問題が山積し過ぎていて、ある問題に片っ端から手を付けてるみたいな感じになってない?という感想を頂いた。うーん…

あと、雑談の定義とか目的ってなんだろうね、そもそも目的ない場面で会話なんか起こるの?やっぱり目的がないと対話のモデルを作るの無理じゃない?みたいな話をした。

帰りの新幹線前まで飲んで、新幹線の終電で帰宅。飲み会で項構造解析について、飯田先生とボトムアップがいいのかトップダウンがいいのかみたいな話をする。現状MSTみたいなトップダウンで項構造解析をしようとすると、使うべき素性が多すぎるのと、結局それをやると事例ベースになってしまうというような話をした。うーん、難しい。

結局朝8時頃までラボにいて、倒れるように寝る。昼夜逆転すると戻すときがつらいので、やめた方がいいんだが。

昨日解決したと思っていたテンソル周りはバグだらけで全く解決してなかった。NumpyでArrayとMatrixを使っているが、二次元以上の配列はどこがどの階かを冷静に考えないといつもわからなくなる。しかしNumpyはほんと高速だ、メモリ使いすぎなのだけなんとかしたいけど。

今はScipyにあるcoo_matrixで疎行列を展開して使っているんだけど、こいつを使うとメモリがどかっと食われてしまうのをなんとかしたい。多分知らないだけでなんかあると思ので知ってる偉い人教えて下さい。あとでコードも貼る。


16日は朝から東京出張なのではやく寝て起きる。とてもねむい。あと、朝方にIJCNLPの直しを共著者から頂いて、ありがたいのだけど直す時間がなくてつらい…新幹線でやるしかない。

ジム通い

あまりに肩の調子とか色々アレなのでジム通いを始めることにした。このあたりだと出町柳のヘミング、丸太町のコナミあたりが定番なのだが、入会すると月8000円とか9000円とか取られてつらい感じになるので考えていたところ、同志社がジムを経営していて一回1000円とのこと。
継志館フィットネス | 株式会社同志社エンタープライズ

ちょっと遠いが、どうせ行くのは週1くらいだし価格も丁度いいのでここに通うことにしてみた。行ってみたところ、施設は綺麗だしプール、ジム施設と欲しいものは大体揃っている。久々に水泳をしたので(実は中高は水泳部だったのだが)上半身の筋肉の痛みがひどい。とくに二の腕と胸のあたりの筋肉の衰えがだいぶアカン感じを醸している。

行き帰りにそれぞれ15分、ジムで筋トレ30分、プールで4,50分泳ぐ感じで、これで肩こりとかが解消すればいいなーと思う。肩こり、大体運動不足からくる筋肉の衰えが原因なので…(首、肩の筋肉を鍛えていれば頚椎を痛めたりすることも少ないらしい)


研究は学習が思ったより時間がかかったので頭を抱えているところ。評価とデモは一番面倒なテンソル周りを昨日解決できたので、あとは学習時間の問題だけになりそうだ。

日記を続ける努力

をしてみようかと思う。というのも、現在D3で、順調に行けばあと3ヶ月ほどでD論を書くことになるので、これからしばらくテンパることが予測され、記録を取っておくと将来に役に立つのではないかと思うので。今日は3日分書いているけど、明日からは短めで。できるだけ毎日書きたい。


土曜に学部時代の先輩(わいにるさん)が京都に来られたので飲む。一軒目、二軒目とはしごして終電をなくして歩いて帰り、その途中でラーメンを食べるとか、今の年齢でないともうできない気がする(既に若干つらい)。うちのM2の後輩がわいにるさんに憧れているようなのだが、紹介して仲良くなってもらえたようでよかった。結局わいにるさんはうちに泊まり、朝まで自然言語処理の話をして、次の日つけ麺を食って京都駅でわかれる。わいにるさんと話すといつも色々考えさせられるのだが、今回はだいぶ思考がクリアになって自分の思うことも話せた気がする。


日月とお盆休みのつもりで実家に帰り、ひたすらダラダラ宇宙戦艦ヤマトの録画を見て過ごす。今やっているTV版も面白いが、やっぱり昔の映画も面白い。小さい頃はヤマトよ永遠にが好きだったが(コスモタイガー?が好きだった)、今見ると完結編もかなり面白い(実際の戦艦大和のモチーフが入っていたりとか)。

お盆中に、ボスにIJCNLP 2013の原稿を送ってと言われていたのを思い出して送る。すると月曜の晩に、時間があったので赤入れしたのを机に置いておいたから、というメールが返ってくる。今回の話は主に准教授の森先生に見てもらっていて、原稿もCamera readyはあんまり直すつもりはないからと言われていたのだが、赤入れして頂いたようだ。お盆に仕事をさせてしまって申し訳ないやらありがたいやら。


火曜は仕事をするつもりだったので、お昼過ぎに実家から研究室に出てくる。原稿の直しと、実験のスクリプトを書いて、一旦晩ごはんを食べに家に帰ってラボに戻ってくると、12時くらいに後輩の留学生が現れる。お盆に研究熱心なのはいいことだ。まあ、留学生だとそんなにホイっと帰省するわけにもいかないので、特にすることもないのかもしれないが(しかし来ている留学生は彼しかいない)。そういえばM2の留学生が進学すると言っていたので面接の練習に付き合ったりしたのだが、無事合格したようだ。よかった。

夕方くらいに、博士の同期とD論のスタイルファイルは何を使うかという話になる。情報学のスタイルファイルがどこかにあるという噂なのだが、そんなものあるのだろうか。自分は@neubig先輩のものをそのまま使わせてもらうつもりだが、基本的にはやっぱりBookで書くことになるようだ。


最近Numpy, Scipyを使うためにPythonでコードを書いている。基本的にRubyで書くのが一番楽なのだが、高速な科学計算ライブラリとなってくるとやっぱりPythonに一日の長があるので仕方がない(SciRubyみたいなプロジェクトもあるらしく頑張って欲しいが、整備されるのはまだ先だろう)。だいたいこのあたりが便利で重宝している。
Web Login Service
私訳「暫定的 NumPy チュートリアル」 - naoya_t@hatenablog
やっぱり、言語を移ったところだと使いたい機能を持つ関数の名前がわからないことがしばしばあるので、用途ベースである逆引きRubyみたいなものが欲しい。

Withdraw

こんばんは。

つい先日、論文をWithdrawすることになりました、椀屋です。

持続的な研究のためにも、体調を維持するって大事ですね。今回のケースでは色々時間的制約がある中でかなり無理をし、最後の一月何回も徹夜を繰り返した結果、論文を修正しきれず体調を崩し、Withdrawという結果になってしまいました。やっぱり人間の時間は限りあるものなので、なんでもかんでもやりますというのはいかんなぁ、というのが今回学んだ教訓です。

このWithdrawした論文はどこかでまた復活させますが、やっぱり1年間に主著で出せるConferenceは3〜4本が限界だと思いました。テーマの取捨選択と、正しく他人(共著者)に頼るということを学びたいところです。

アメリカインターン生活

こんにちは。

12月から始まったボストンでのインターン生活も佳境に差しかかっており、一度も日記を書かないままインターンが終わりそうだったのでここらで更新をしておきます。

まず、私はこちらの企業研究所にお世話になっています。研究環境ですが、非常に良いです。大学よりも良いくらい。インターンに対しても個別にブースが割り当てられ、研究員はみんなそれぞれ個室(大学の教授室よりは狭いが)が割り当てられています。コーヒー、エスプレッソ、ココア、紅茶等は飲み放題、ソフトドリンクもコーラ、オレンジジュース、レモネード、ジンジャエール、炭酸水などが飲み放題、その他ベーグルやヨーグルト、バナナなどの軽食が用意されています。夢のような環境ですね。

しかもインターンがやることと言えば自身の研究のみで雑用等もほぼなく、研究員の方も非常に有能でよく相談に乗って下さります。研究のための楽園とはここのことかと思ったり。インターンの給与待遇も、日本とは全く違いますね。そりゃインターンの研究成果がバンバン論文になるわけだ。


アメリカ生活ですが、一番のネックかと思われた飯に案外適応してしまい、特につらいと思うことが「湯船に浸かれない」「整体がない」くらいしか思いつきません。湯船に浸かれないのは日本以外ならどこでも同じかもしれませんが。銭湯の文化は偉大ですね。アメリカ飯は、色々な選択肢があって量もありうまいです。店で食べると高いですけど。

住居探しについては、最初は
craigslist > sites
を探していましたが、何件か玉砕した後、結局12月末に国に帰ることになったインターンの学生さんに紹介して頂き、MITのポスドクの方とルームシェアをしています(ボストンの家は家賃が高いので、学生はシェアがデフォ)。今一緒に住んでいるのはベトナム人の方で、その前はオーストラリア人の学生さんでした。ボストンは人の入れ替わりもそれなりにあるので、1年未満の短期で住む物件、というのが多少なりともあるようです。シェアで$700/monthですが、一人で借りると短期滞在のMonthlyの場合、Studioでも$2000/monthとか(しかも不動産屋の手数料半月分はちゃっかり取られる)なので、不動産屋通じて探すのは馬鹿らしいですね。多少時間がある場合は、最初の1〜2週間をホテルやサブレットで過ごして、その間に家を探すのがよいと思います(クレイグスリストは家賃詐欺もあるらしいので、できるだけ自分の目で確かめた方が良い。あと、同居人との相性もある)。


ボストンにはMITがあり、CSAIL(Computer Scienceのラボ)などのメーリングリストに入っているとセミナーなどの情報を得て、興味があったら聞きにいくことができます。こちらにきてから、Ph.D.のDefenseを1回、セミナーを2回聞きに行きましたが、どれもとても面白かったです。余談ですが、いずれも非常にわかりやすく、丁寧なプレゼンテーションだったと思うのですが、日本の東大や京大などの研究がこれらに見劣りするとはあまり思いませんでした。ただ、彼らのプレゼンテーションスキルは、日本の大学で行われているそれよりもかなり洗練されていると感じました。


何より、世界中の研究機関がここに集まっており、色々なゲストが訪ねてくることもあって、ここが世界の学術の中心の一つなんだと強く感じました。世界の果てまで出向いて話を聞きにいかなくても、勝手に人が集まってきて色々な話が聞けるんですよね。そういう意味では、もちろん日本も頑張っているとは思いますが。研究者の方(あるいはそれを目指す方)は、一度は一度はこの街に滞在してみると良いのでは、と思います。


近況はこんなところでしょうか。
あと一ヶ月、頑張ろうと思います。